人間の劣化も自然のこと

年齢を経ると、身体が衰えるのは誰しも経験するわけですが、

怒りまくる老人についての説明を脳の前頭葉の判断機能が

衰えて感情にすぐ結びついてしまう、という説明もあるようです。

また、認知証については、脳になんらかのゴミのようなものが

蓄積して神経の接続を阻害する病気という見方もあるようです。

 

若くして怒りまくる人や脳の障害は若くしても起きることですが、

各種のガンの発生原因もそうなのですが、身体が枯れてくる、

シュリンク(縮んでいく)過程で発生確率が高くなるようです。

 

たとえば、ウオーキングをしていると、運動機能が維持される

とか、頭を使うとボケないなどと言われているようですが、

老化速度が遅くなることで止まるわけではないでしょう。

なぜなら、今まで死ななかった人はいないわけですから。

 

禅をやっています、という人に「坐禅はアンチエイジングです。」

などという人がいるとしたら、単に坐禅をする人を増やそうとする

コマーシャルのようなもので、丸のみしてはいけません。

坐禅修行者の悪い例や副作用などは説明しないのは、医薬品の効能書

きに、副作用の説明がないようなものでタチが悪いものです。

 

静坐にしても、人によっては膝を痛めたり、悪事の思い付きを得たり

浮気相手を見つけたりすることがあるかもしれません。

良いことづくめ、オールグリーンのお勧めです、というの聞いたら

まともな大人ならホントかしらと確かめるべきなのです。

 

日本において坐禅や仏教、もっといえば宗教全般について「懐疑的」

で「無宗教」な人が多いのも、言葉にはできないけれど理由が

あるのです。日本人はバランス感覚があるのだと思うのです。

 

静坐をするより、春のいろいろな花の咲くさまと散ってそののち、

を眺め、考えることの方が人生の味わいを深くするかもしれません。

或いは犬、猫の面倒を見たり、子供の世話をしている方が、

わかることがあるかもしれません。