今日の静坐会は、「就寝前のストレッチ」のメニューを
7分ほど行ってから、ただちに30分坐り、5分休憩して、
また10分坐るという、「茶話会中はさみ方式」から転換
してやってみた。
身体をほぐしてから、即、静坐をするほうが良い意味での
集中が継続するように思ったが、参加者の方の感想は聞きそびれた。
坐ったのち、参加者がお持ちくださった「桜のお饅頭」は桜の香り
と適度な塩気がとても美味しかった。キットカットも用意していたので
これも食べた。
恒例の読書会では、参加者が「フランス人権宣言」を読んで
くださった。少しでやめようとしたので、全文を読んでほしい
とお願いして、目をつぶって聞いた。
とても感慨深い内容で、最近起きている政治問題、世界の紛争
、差別のことなどが頭の中を駆け巡った。
フランス人権宣言を読む静坐会はここくらいのものだろうな、
と思った。
私は、鈴木大拙があの世について、つまり生死についてどう
考えていたのか、のかについてを、白取春彦さんの『日本の哲学者
とお茶を飲む』で読んだ。ついでに、幸福は因果応報を出たところに
ある、因果を離れて因果を見るのではない、因果の中にはいって
それが楽しみになるのだ、という大拙の言葉を紹介し、蛇足に
百丈野狐の話についても、その「話の部分」だけをした。
全くわからなかったことがある日突然、そうだったのか、とわかる
ことがある。なんだ、はじめから聞いていたことだし、本にも書いてあった
のに、全く気付かなかった、と思わず笑ってしまうこともある。
軽いテーマはそれでいい。では生老病死だったらどうだろう?
参加者の方から、生きていれば必ず直面する「老い」についての話も
聞いた。あなたならどのように聞くだろうか?
私は、適切な聴き方ができなかった。